Primera Camino Wagon

 

☆オーディオ環境・迷走の記録

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これは早まったか?

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 +付属イコライザ

某所で展示処分品のPXA-H600が¥39,800-で売りに出されていた。 買おうかどうか迷っていると店員さんがやってきて、立ち話。
中低域と中高域のピークをつぶしたいこと、もっとヴォーカルがきれいに鳴って欲しいと思っていることなどを話す。
PXA-H600もおすすめだけど、BOSEのスピーカーも面白いかもしれないですよ、という返事。
その店員さんの愛車に乗せてもらい、BOSEスピーカーを試聴。 中低域は強く、下から上にかけて細くなる安産型(?)のバランス。彼の好みなのだろう。 でも、その中でしっかりと存在し密度感もあるヴォーカルに心ひかれた。
試聴が終わった後で自分のシステムを聴いてみると、ちょっとスピーカーが貧弱な感じ。
やっぱりスピーカーもそれなりのものを用意するべきであるらしい。
勧められたのは、1010。11.5cmフルレンジだ。
フルレンジ。ああなんて魅惑的な響きだろう。
購入を決めて、取りつけてみる。
低音がきつくボワーンという音がする。ヴォーカルの高い成分が耳に刺さる。高音が埋もれてしまう。ピークがつぶれるどころかますますひどくなった。
確かにヴォーカルの密度感はあるのだけど、全体的にうるさい。 こりゃ失敗だったか?

こんなことだったら、アルパインのDDDS7でも強引にぶち込んだ方がよかった、とも思う。

解決は意外なところに

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 +付属イコライザ

これは力技で押え込むしかあるまい。
結局PXA-H600を買ってしまった。
低域から中域にかけてイコライジングしてなんとかしようと思ったのだ。
取りつけて、何も補正しないフラット状態で聴いてみる。
なぜかうるさい感じがかなり改善されていた。 ヘッドユニットとスピーカーの相性が、原因のひとつだったのだろう。
PXA-H600のD/Aコンバータの性能も結構いいのかもしれない。今時珍しくマルチビットDACだし。
純正位置取付のシングルコーンスピーカーでありながら、ちゃんとダッシュボード上面くらいの高さから音が聴こえてくる。ピアノの音あたりが混濁してしまうのはアレだが、ヴォーカルや管楽器は生き生きとしている。
これが1010の実力なのだろう。
リアスピーカーからは音を出していない。H600の自動調整に使うくらいだ。

現在は軽く調整をかけて使っている。調整値は次の通り。

タイムコレクション

フロント左 0.0ms

(運転席の場合) フロント右 2.1ms

パラメトリックEQ(1)

250Hz -1 Q=1.0


フルレンジなんだから

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 イコライザ撤去

 1010にはイコライザーというものが付属していて、アンプとスピーカーの間に挿入して使用する。
 中身を開けてみるとこんな回路になっている(右図)。
 低域と高域を強調するためのフィルタと抵抗の組み合わせだ。
 この回路が、あの一見貧相なスピーカーユニットにワイドレンジ感を与えているのである。
 しかし、コイルやコンデンサが入ることによる音質劣化や不要な位相回転は、フルレンジらしいナチュラルさをスポイルしがちだ。それに、この回路が意図するブーストが実際の車室空間とマッチしないことだってありうる。実際、装着してみると中域にピークがあったり低域が変だったりして、ちょっとバランスがよくない。

 そこで、このイコライザーを取り払い、PXA-H600で似たような働きをさせてみることにした。
 

パラメトリックEQ(1)

250Hz -3 Q=2.0

パラメトリックEQ(2) 1.2KHz -3 Q=1.0

パラメトリックEQ(3)

3.2KHz -2 Q=1.0

パラメトリックEQ(4) 20KHz +1 Q=2.0

 だいたいこんなものだろう。
 聴いてみると音が澄んだ感じになり、中域のピークもある程度つぶして帯域バランスもよくなったようだ。
 タイムコレクションは使わない方が自然で好印象。
 ピアノの音が混濁する感じもかなり緩和されて、元気を取り戻したようだ。

 パラメトリックEQなんかで補正すると、バンドとバンドの間に望まない山や谷ができたり位相が狂ったりして本当はよくないのかもしれない。しかし現状としては付属のイコライザーよりはいい結果が出ているように思う。

 

サブウーファーが隠し味

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 イコライザなし

サブウーファー パイオニア TS-WX505A

 

 サブウーファーを追加した。
 一見置き場所に困らなさそうなワゴンだが、荷室に物を置いたり寝ころがったりすることを考えると大きなエンクロージャは置けない。積むなら共鳴管タイプやケルトン(バンドパス)タイプと決めていた。場所を取らない上に、スピーカーユニットが露出しないので荷物とぶつかっても平気。また、欲しい帯域だけ取り出せるのも魅力的。ただ、質のいい低音が出るかは基本設計に大きく左右され、それを外観から察知するのは難しい。

 本当はBOSEのベビーキャノンでも積みたかったが、中古で安かったTS-WX505Aを購入。
 サイズは小さく、外観は申し分ない。
 ただ、リアウィンドウにBOSEステッカーを貼ってしまった以上、そのガラスの向こうにパイオニアの製品が置かれているのはまずいような気もしないではないが。

 接続して、 PXA-H600の設定をする。
 低域の不足分はサブウーファーが出すので、EQで補強する必要はなくなる。
 高域のイコライジングだけはしておくことにする。
 タイムコレクションは自動で調整させる。この自動調整機能もかなり当たり外れが激しいが、今回はきれいに決まった。
 サブウーファーとのつながりがよく、ピークやディップが埋まっているような気がする。
 H600はタイムコレクションとイコライザー機能を同時に使うと音が硬くなる傾向があって良くないのだが、今回は両方使った方がいい印象だった。少々硬く薄くなる感じはあるが、この方がまとまった音になる。

 再生音がすっきりとした感じになり、なめらかさも増したように思う。
 特定の帯域にピークが生じてうるさく聴こえるのも、若干改善が見られた。

 低音をぼこぼこ響かせるだけがサブウーファーの役目ではない。
 存在を忘れてしまうかのように上手に薄くかけてやると、中音域がクリアに聴こえるようになることがある。
 スピーカーへの負担が分散されて混変調ひずみが減り、帯域バランスも改善されるからだ。

パラメトリックEQ(2)

1KHz -2 Q=5.0

パラメトリックEQ(3) 8KHz +3 Q=2.0

パラメトリックEQ(4)

20KHz +3 Q=1.0

タイムコレクション左前 6.4ms
タイムコレクション右前 8.4ms
タイムコレクションSW 13.2ms

 

イコライザー復活

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

サブウーファー パイオニア TS-WX505A

 

 パラメトリックEQで高域を補正して使っていたものの、どうも高域の出方にムラがあるような気がしていた。
 やはり、パッシブ素子でイコライザを作った方がいいだろう。

 買ったとき1010についていたイコライザは、作りが安っぽい。
 小さめの空芯コイルは仕方ない。セメント抵抗も、良くはないがこれでは絶対にダメというほどでもない。
 ただ、どうも許せないのが、オーディオ用でない普通の無極性電解コンデンサが使われているところ。
 ラジカセじゃあるまいし、これはちょっとまずいだろう。

 作り直すことにする。
 まず、低域はサブウーファーで出すのでコイルはいらない。
 抵抗値は、だいたい4〜6Ωと見当をつける。抵抗値が大きいほど、補正量は大きくなる。
 高域は、付属イコライザと同じく6.6μFでいいだろう。耐圧100〜200Vくらいで入手容易な普通のフィルムコンデンサーを入れる。別にオーディオ用でもないが、アルミ電解よりはずっといいだろう。

 聴きながら抵抗値を調整する。
 パラメトリックEQをいじっていたときに補正が効きすぎるときと足りないときの音を聴いていたので、数値を追い込むときに見当がつけやすかった。効きすぎていたら大きめの抵抗を並列にぶら下げて微調整。
 そしてできあがったのが右図。パラメトリックEQは使わずフラットにした。

 音がすっきりした。おとなしくなりすぎたような気もするが、こちらの方が音質的には正しいはず。
 今まで悩まされていた変なピークも、なぜか目立たなくなった。
 こころもちヴォーカルが引っ込んでしまった気がするが、まあこんなものだろう。

 それにしても、これはもうボーズの音ではない。
 買ったときの「ガッツはあるけど荒っぽい」感じとは全然違う。あの時より端正な感じになったと思う。

タイムコレクション左前 6.4ms
タイムコレクション右前 8.4ms
タイムコレクションSW 13.2ms

 

PXA-H600の鉄人、現わる

 カーオーディオネットのOFF会に参加。
 新しい知識や見知らぬシステムに触れることのできる貴重な機会だ。

 ハリさんという方に、タイムコレクションを調整していただいた。
 かつてH600を利用したシステムでIASCAに参戦していたことがあり、経験豊富。
 聴感で合わせ込んでいった結果、とても素晴らしいつながりになった。
 私ではこれほど正確に合わせられない。感謝。

タイムコレクション左前 0.0ms
タイムコレクション右前 1.5ms
タイムコレクションSW 0.2ms

 

もっと音圧を

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

SWパワーアンプ ALPINE MRV-T304(BTL)
サブウーファー FUSION 25cm密閉箱(詳細不明)

 

 浜名湖OFFから帰ってきてからというもの、音量が上がりっぱなしになってきた。

 それまでのサブウーファー(TS-WX505A)が「みゅいーん」と箱鳴りをするようになり、能力的に限界のようだ。
 今年の始めにハードオフで買ってきたFUSIONのサブウーファー(¥9,800-)が、部屋に転がっていたのを思い出す。
 どうも上手く使えなかったので、購入後3日にして降ろしてしまったものだ。

 再度積んでみた。
 よしよし、案外いける。
 見かけ倒しで、重低音の領域まで伸びきっていないような音だが、自作イコライザに変えてから低域が落ちている1010とは自然に音がつながるのだ。いつかはSW交換で下まで伸ばすとして、現状の応急処置としては上出来だ。

 自作イコライザを改造した。
 数値はほぼ変更なしだが、抵抗をメタルクラッドに、フィルムコンをフォステクスのUコンに交換。
 音が変わった。ぼちぼち良いと思う。

 

展示処分品はやめられない、か?

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

SWパワーアンプ ALPINE MRV-T304(BTL)
サブウーファー パイオニア TS-WX1200C 密閉箱

 

 carrozzeriaのサブウーファーユニット、TS-WX1200Cが9,800円で手に入った。
 確か定価は30,000円だったと思う。
 FUSIONの密閉箱を改造すれば入る、そう思ってひとつ購入。
 容積も、やや小さいがいけるだろう。

 音を出してみる。
 レンジが下へ伸びない、重く詰まった音がする。
 これは容積不足っぽい。吸音材を加減してみるが、できればもう少し大きいエンクロージャが良さそうだ。

 以前よりSWの音が後ろから聴こえてくるようになってきた。
 1010とは異質の音がするような感じで、やや違和感がある。
 フロントのユニットを口径の大きいものと交換して、低域を伸ばした方がつながりは自然かもしれない。

   

あやしい強化電源

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

SWパワーアンプ ALPINE MRV-T304(BTL)
サブウーファー パイオニア TS-WX1200C 密閉箱
セカンドバッテリー CSB GP12170(12v17AH) 2パラ

 

 かつてパウで買ったジャンクのUPS(無停電電源装置)、いまいち使いづらくて部屋の片隅に放置されていた。
 ふと思い立って分解してみると、小型シール鉛蓄電池が2個出てきた。
 アメリカのCSBという会社から発売されているGP12170という品種。
 5時間率で17AHという容量を持ち、最大放電電流は230A。スペックとしては案外悪くない。
 使い古しなので、カタログスペック通りの性能ではないと思うが…。

 以前はメインバッテリーからアンプまで、5.5sq(AWG#10)のケーブルを4m近く引き回して電源を取っていた。
 ここも手を加える。
 メイン−セカンドバッテリー間の接続は従来の5.5sqを使い、シリコンダイオードで逆流阻止。
 セカンドバッテリー−配電ブロック間の20cmは、22sq(AWG#4)でつなぐ。
 配電ブロックから各アンプへ至る1m強の電源ラインには、8sq(AWG#8)のケーブルを使用した。

 以前よりノイズが減った感じ。フロントSPが丁寧に鳴るようになった。
 ただあまりパワフルではなく、 SWにはもっと頑張って欲しいような気がする。
 改良前よりも大音量で鳴らすことができるようになった。音が割れる限界が、一段上になったような感じ。

 次はバッテリーを交換して、しっかりパワーが入るようにしたいものだ。

   

キャパシタ追加

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S604

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

SWパワーアンプ ALPINE MRV-T304(BTL)
サブウーファー パイオニア TS-WX1200C 密閉箱
セカンドバッテリー CSB GP12170(12v17AH) 2パラ
電源キャパシタ LightningCap LC05 0.50F

 

 0.5Fのキャパシタ(新品)を、オークションで安く調達してきた。
 さっそくつけてみる。
 まずは取付前にキャパシタを充電。付属の小さなカーボン抵抗とテスターを使い、キャパシタと電源ラインの電位差が小さくなるまで行う。これを忘れると、大きな火花が散るなど、多分たいへんなことになる。
 充電開始3秒後、いきなり抵抗から白煙が上がる。ちょっと抵抗を休ませて再充電。
 終わるまで1〜2分というところ。

 切れ込みのいい、パワフルな低音が得られた。
 中域より上も、しっとり艶やかになる。ピアノなんか特につやつやだ。

 これはよく効く。ここしばらくオーディオいじりばかりしているが、手を加えた効果にここまで感動したのは久しぶりだ。
 また聴取音量が2ステップくらい上がった。

 

CDチェンジャー増強

ヘッドユニット

ALPINE CDA-7949JG

CDチェンジャー

ALPINE CHA-S607

ディジタルフェイズプロセッサ ALPINE PXA-H600
フロントパワーアンプ ALPINE 3543

フロントスピーカー

BOSE 1010 + 自作イコライザ

SWパワーアンプ ALPINE MRV-T304(BTL)
サブウーファー パイオニア TS-WX1200C 密閉箱
セカンドバッテリー CSB GP12170(12v17AH) 2パラ
電源キャパシタ LightningCap LC05 0.50F

 

 CDチェンジャーをS604からS607に変更。
 光ディジタル出力が備えられているので、音質がよい。

 …と思って聴いていると、どうもヘッドユニットの音と違う。硬くてぎらついた感じ。
 よくよく考えたら、チェンジャー→プロセッサ間の光ケーブルを無理な角度で曲げてあることを思い出した。しかも振動を拾いやすい箇所と接触している。
 緩やかなカーブになるよう取り回しを少し変更。
 これだけで音がかなり落ち着いた。しかしヘッドユニットのもつ細やかさには追いついていない。

 ディジタルだからといって手を抜くと、音質が悪くなる。
 ディジタル信号を送り出すだけのトランスポートも、音質的キャラクターがある。
 オーディオファンの間ではよく言われていること。
 しかし、 今までの自分のオーディオでは軽んじられていたと思う。

 ディジタルをナメてはいけない。今回のチェンジャー交換で得た教訓である。

 S604で採用されている現行型のマガジンより、S607のマガジンの方が扱いやすい。
 ディスクをスリットに差し込むだけで挿入できるし、挿入口を下に向けてもすぐには中身が落ちてこないからだ。
 そのままでCD携帯ケースとして使えて便利。


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(*)DDDS7 アルパインのホームオーディオ用16cmフルレンジスピーカー。
        嘘のようだが本当にある。秋葉原のコイズミ無線が取り扱っている。