AlternatePower for W-ZERO3
W-ZERO3用予備電源をつくろう
W-ZERO3、使い始めると結構便利です。
どこでもさっと取り出してネットできるし音楽聴けるし、あと家で録画しておいたテレビ番組を電車の中で観ることもできます。
ただ、ZERO3で困るのは電池がすぐ切れること。
フル充電にしても、本気で使ってると半日持たなかったりするし。
使い方によっては持ち運べる外部電源とか予備バッテリーとか、そういうものがどうしても必要になります。
付属品としてACアダプタ(5v1A)がついてきて、これをDCジャック(EIAJ#2)に差し込んでZERO3を充電することになっています。
PCとUSB接続でデータの交換はできるのですが、USBバスパワーでの充電には対応していません。USBは5v500mAを供給できることになっていますが、それではZERO3の充電には電流が足りないためとのことです。
電源を切っているときで満充電に3.5時間、ってことは0.5C充電で最大750mAをバッテリに食わせていると予想されます。
動作中ならそれより大きい電流を要するかもしれません。
厳密に+5.0vでなくてもいいはずですが、リチウムイオン電池の充電系に4.3v+ドロップ分必要なことを考えると、電圧が低すぎるのはあまりよくなさそうです。
また、この手の携帯機器に使えそうな電源ICは「推奨範囲+6vまで・絶対最大定格+7v」という仕様が多いみたいなので、ケーブル抜き差し時のスパイクを考えると6vを超えるのはかなりまずいんではないかと思われます。
というわけで、必要とされそうな条件を考えてみました。
・4.8〜5.5vで1A以上の出力が取れる
・電池の終止電圧まで使いきれる
・できればエネルギーを無駄にしないと嬉しい
というと思い浮かぶのが、低ドロップアウト電圧のリニアレギュレータを使う方法。これなら簡単で安定した電圧が取れそうです。
でもリニアレギュレータは、電池電圧が7.5vあったとしたら余剰の2.5vを熱として大気中に発散させることによって必要とされる5vを得る方式なので、なんか気乗りしません。
それじゃスイッチングレギュレータで、と考えます。
W-ZERO3の中の人
bq24030さんのお仕事
(内部バッテリ充電の仕組み)
リチウムイオン電池・直列2セル
(リチウムイオン電池を電子工作に取り入れる)