☆ぷりぷり号
私が免許を取得した頃、我が家では「クルマなんて動きゃいいんだ」なんていって、トヨタ・スプリンターに乗っていた。
これがまた、ひどく古くてあちこち壊れたり調子を崩したり。
フロントタイヤのバランスウェイトが片側だけ吹っ飛んだ(*1)のを機に、代替の検討に入る。
次期主力車の選定は困難を極めた。
当時は「4人乗車で使用する局面においても不自由がないこと」という要求があったのだが、この頃は「カリーナED」に代表される「デザイン優先で狭苦しい4ドアハードトップ」が幅を利かせていた。
確かに「オヤジ臭くないこと」は重要なポイントだが、4人乗るのはちとかわいそうである。それに、どうも軽薄なイメージがついて回り好ましくない。
そんな中で各種条件を満たしていたのが、日産のプリメーラ。
ちゃんと4人座れるし、カッコもなかなかよろしい。
対抗車種が出なかったこともあり、そのまま購入。
乗ってみて驚いたのが、カーブでサクサク曲がること。
「普通のセダンなんだよーん」という顔をしておいて、結構走るのである。
いい脚している割にはエンジンが控えめ。
でもこれはこれでいいのだ。ここで欲張って出力を上げたりなんかすると、ちょっと見せびらかしすぎというか、なんかこうお下品になってしまいそうだし。
何でもなさそうな顔をしていて、押さえるところは押さえている。
乗ってる人がカシコそうに見える、いいくるま。
(ぷりぷり号・概要と履歴)
車種:プリメーラ1.8Ci(ニッサンE-P10)
導入年月:平成5年7月
走行距離:136,000km(平成10年6月現在)
平成5年7月 新車登録
平成7年6月 強引に割り込んできた車を避けようとして中央分離帯に乗り上げる。
右前フェンダーから後ドアにかけて破損。
右前サスペンションを派手に壊す。修理代合計50万円也。
平成8年7月 最初の車検。この時点で80,000km超。事故った以外ここまでノートラブル。
「当たりがいいんでしょうね。あと5万kmは乗れるでしょう」といわれる
平成9年後半 バック時にうっかりリアを電柱にぶつけ、かっこわるい跡が残る。
平成10年1月 右前から異音。ドライブシャフトと周辺を取り換えられる。約10万円。
平成10年6月 足回りがひどくヘタっているのを除けば快調(*2)。しかしこれからも部品
交換が多発することが予想され、7月の車検切れを待って退役が決定。
平成10年7月17日 登録抹消(16条)。今まで本当にご苦労さま。そしてありがとう。
(*1)ハンドルが激しくブレて、ドライバーより同乗者の方が恐れをなしていた
(*2)ラジエータファンの破損は放っておいても良さそうなのでトラブルに数えない
☆ぷりぷりSuper(仮称)
ぷりぷり号の後継車。
初代ぷりぷり号における実績を買って、今回もプリメーラに決定。
他の車はあまり考えなかった。ウケ狙いでミゼットIIもいいかな、と思った程度である。
最近になって「ひとは乗らないが荷物だけは多い」という状態で走ることが多くなったため、ワゴンにする。
(日産サニー岐阜とは長いつきあいなので、正しくはカミノワゴン)
トランスミッションにCVTを採用したあたりにヒネリのココロを見いだし、グレードを2.0Gに決定。
(本当はM6がよかったんだけど、さすがに50万円アップは辛いものが…)
今回はちょっとだけ見た目を気にして、ルーフスポイラーとアルミホイールを追加。
「やっぱりヨーロピアンでしょう」という訳の分からない理由でパーティションネットをつけようとするが、価格交渉時に値下げの犠牲となり消滅。でも年末のボーナスで後付けするかも。
いちばん悩んだのが、ボディカラーである。
ホワイトとブルーは避けよう、と最初に思った。ホワイトはアコードワゴンのパクリみたいだし、ブルーの写真を見ていると何だかアベニール・サリューが思い起こされてしまう。
ブラックは磨くと黒光りして楽しいのだが、手入れが大変。ぷりぷり号でかなり懲りている。
最後まで候補に残ったのがシルバーとパープル。
悩んだ末、シルバーに決定。こっちの方が手入れは楽そうだし、天気が悪いときにも映える色だから。
7月18日、納車。発注から1ヶ月かかった。
S.F.H.C.を選択したからなのだが、もしかしたら受注後に色を塗っていたのかも(^-^;
(↑スーパーファインハードコート。塗膜の中にフッ素をちりばめた塗装だとか)
(適当にインプレッション)
車内に入ってくるエンジン音が静かになりました。内装もよくなったし。
ただ、私のドライビングポジションとシートとハンドルの位置が合ってないですね。
シートを倒し気味にすると別段問題ないのでしょうけど、腰を立ててハンドルの上端を持ったときに肩がシートバックから離れないポジションを取ろうとすると、腰に負担がかかるしメーターをハンドル上端が隠してしまいます。
先代(P10)よりも脚が柔らかくなりました。乗り心地が優しくなったのはいいんですけれど、慣れないとかなり戸惑うところです。最初乗ってて酔いそうでした(^-^;
柔らかくなったとはいっても節操がないわけではないので、そのうち慣れましたけど。
速度を上げていくとだんだん安定性が上がる感じ。プリメーラのキャラクターそのものですね。
さて、プリメーラのキモであるところのハンドリング。
脚が柔らかい分、ロールします。
P10はほとんどロールさせずにバキバキ曲がっていくタイプでしたので、最初はちょっと心配になります。
とはいっても際限なくロールするわけではなくて、ちょっと傾いたところで踏ん張るのが特徴。
P10の頃はロールを始めると身の危険(笑)を感じたものですが、そんな恐怖感はないですね。ロールしてからが勝負、って感じです。
あと、リアの性能がフロントに追いついたようですね。後輪あたりに感じるむずがゆさがなくなって、安心感があります。粘り腰タイプに転向したのでしょう、きっと。
でもやっぱり、もうちょっとシャキッとしてくれるとフィーリングも向上するのになぁ、とも思うのですが。
今回の目玉、ハイパーCVT。
なんだか違う乗り物に乗ってるみたいで面白いですね、これ。
アクセルワークを丁寧にすれば、ショックを感じることなく加速できます。助手席の彼女は歓迎してくれることでしょう(^-^)。走り出してすぐはアクセル開閉に敏感なので、ここは特に丁寧に。
普通は2,500rpmくらいの領域を使って加速。ちょっと踏み込んでも2,500rpmのまま。シフトアップを早くすることにより、おいしい回転域を維持しようとしているのでしょう。
大げさに踏んでやると、高い回転数を使うようになります。6,500rpmくらいは回るかな。
4,000rpm〜6,000rpmあたりに達すると、人が変わったかのようにパワフルな一面を見せます。
本当に気持ちいいですよ。バシバシアクセル踏んじゃいます(笑)。
CVTというと、「回転数だけ先に上がって、加速は後からついてくる」フィーリングが気にくわない、という声も聞きます。
でも、これは慣れですよ。慣れてしまえば、先に回転数が上がるのがうれしくて仕方なくなりますから。
低い回転数から無理やり加速を開始するよりも、最初からパワーバンドを使って加速した方が速いに決まってるじゃないですか。
ねっ、そうでしょ?
あまり関係のないことですけど、20km/hくらいでトルクコンバータが機能停止する感触があります。
ハイパーCVTの仕組みを体感できる一瞬…なんでしょうか。
(ぷりぷりSuper・概要と履歴)
車種:プリメーラカミノ・ワゴン 2.0G(ニッサンE-WHP11)
導入年月:平成10年7月
走行距離:10,800km(平成10年11月現在)
平成10年7月 1日 購入に先立ってディーラーからつなぎで代車を借りる。
7月18日 新車登録。
オーディオ取付工事。アンプ内蔵のヘッドユニットとCDチェンジャーを装着。
8月 3日 走行距離1,300kmに達したため、新車1ヶ月点検を前倒して受ける。
9月20日 走行距離5,150km。2回目の新車点検。
10月22日 走行距離8,200km。オイルとエレメントを交換。
奮発してAgipのユーロテック(API SJ,SAE
5w-40,ACEA A3/B3 \4,980/4L)を入れる。